23.アンドロメダ銀河からの叡智 - アンドロメダから降りてきた星の叡智
のつづき
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第二次世界大戦中、日本の中国・東南アジアへの侵攻のスローガンとして用いられた言葉として、「八紘一宇」というものがある。
日本書紀にある、神武天皇が大和橿原に都を定めた時の御勅令であった
「八紘を掩(おお)ひて宇(いえ)にせむ」(八紘為宇)がもとになって作られた言葉。
八紘というのは、天から八本の糸が出ていて、世界を覆っている。すなわち世界すべてのこと。
天地四方八方の果てにいたるまで、この地球上に生存する全ての民族が、
あたかも一軒の家に住むように仲良く暮らすこと、
つまり世界平和の理想を掲げたもの。
そこには、日本国を興すにあたって、争いのない世界を欲し、全世界を一つの家にすることを望んだ「意志」があった。
その精神は、昭和天皇がお詠みになった、
「天地の神にぞいのる朝なぎの海のごとくに波たたぬ世を」
という歌の御心にも表れている。
それこそが小野寺氏の言う、戦後日本人がほとんど失った魂、
天の川銀河を超えたところまで遡る、忘れてしまった自分達のルーツというものなのではないだろうか?
そしてそれが、祓い清まった中に出てくる本当の意志なのではないだろうか。
この日本書紀の「八紘(あめのした)を掩(おお)ひて宇(いえ)にせむ」には以下のような続きがある。
「吾れ必ず鋒刃の威を借らず
坐ながらにして天下を平らげむ」
これは、
「これを武器の力を借りないで、
座ったままで天下を平和にしよう」
ということ。
つまり、
「世界すべてが一つの屋根の下に家族のように
これを武器の力を借りないで
座ったままで天下を平和にしよう」
ということ。
さらにそのための日本建国の戦略として、
「言向け和(やわ)す」
という言葉があり、
これは、
「武力や謀りごとで相手を倒すのではなく、
言霊の力によって平和を実現する」
という意味だという。
しかしこれは、これまで紹介してきた言霊による現実創造の力を踏まえると、
単に言葉で相手を説得しようという次元の話ではないのではないだろうか?
また、出口王仁三郎が口述した霊界物語を研究している飯塚弘明氏によると、
霊界物語のテーマがこの「言向け和す」なのだという。
以下、飯塚氏の運営するサイトからだが、
古事記には、天照大御神が天孫降臨に先立って地上に使者を遣わし、荒ぶる神々を「言向け和せ」と命じたことが書かれていることや、
地球規模の危機を乗り越えるために世界を統一する必要があること、
そして、日本民族は世界を言向け和すために神が準備しておかれた民族であるという見解が書かれている。
<参考>
言向和(2) なぜテーマが「言向け和す」なのか? 飯塚弘明.com
言向和(3) 古事記に秘められた日本の使命 飯塚弘明.com
しかしその日本民族が消滅の危機に瀕している。
米電気自動車大手テスラのCEOを務めるイーロン・マスク氏は今年5月、日本の人口減少について触れる発言をした。
At risk of stating the obvious, unless something changes to cause the birth rate to exceed the death rate, Japan will eventually cease to exist. This would be a great loss for the world.
— Elon Musk (@elonmusk) 2022年5月7日
「当たり前のことを言うが、出生率が死亡率より高くなるような何らかの変化をもたらさない限り、日本は消滅するだろう。これは世界にとって大きな損失になる」
地球上で公の意志を持つ人間が消えた時、世界にとってどんな意味があるのだろうか。
飯塚氏が言うように、来る地球規模の危機を乗り越えられず、遅かれ早かれ人類が滅亡に向かっていくことも十分考えられる。
こう考えると、日本人が公の意志に目覚め、言霊の力を取り戻すということには、人類の存続が掛かっていると思えないだろうか。
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