2010年、「ベイビー・アイラブユー」でNew Artist of the Year 2010(最優秀新人賞)を獲得した歌手のTEE。
今回は、TEEの歌手デビューのきっかけとなった留学の方位について、方位学的な視点から考察してみようと思う。
ベイビー・アイラブユーが大ヒット!TEEの留学方位
TEEについて
以下、Wikipediaからの引用。
広島市安佐南区出身。
16歳からボクシングを始め、広陵高等学校、法政大学時代に通算6度の国体出場。
大学時代にはアテネオリンピック候補選手として日本代表の合宿にも参加するなど実績を残し将来はプロ・ボクサーを目指すものの大学3年のときに肘と肩の怪我で断念。
大学卒業後の2005年秋、カナダのトロントに留学。
地元の子供にボクシングを教える傍ら、たまたま遊びに行ったクラブで3000人の客を熱狂させるDJの姿に感動。
自分もステージに立ちたいという想いを募らせ、その後毎週クラブに通い詰める中で徐々に音楽仲間も増え、毎日路上でジャムやセッションを繰り広げるなか自らもマイクを握るようになる。
そんなとき公園で出会った、とあるミュージシャンの自宅スタジオに誘われ、ピアノの弾き語りで演奏されたデズリーの「ユー・ガッタ・ビー」に感動。
それが「ユー・ガッタ・ビー」の作曲者であるAshley Ingramその人であることを知る。
トロントでの1年9ヶ月の滞在を経て、音楽という夢を見つけたTEEは、日本でミュージシャンとして挑戦していくことを決意した。
帰国後、地元広島の路上やクラブで演奏した「DON’T CRY HIROSHIMA」(トロントで最初に作った曲)が徐々に話題を呼び、地元フリーペーパーRAMPAGE が開催するイベントではSATOMI'とのスペシャル共演を果たし、AI、Full Of Harmony、JAMOSA といった数々のアーティストのフロントアクトを務めた。
2010年に入りレコード会社各社争奪の末、ユニバーサルシグマとメジャー契約。
「3度のメシより君が好き」で7月にメジャー・デビュー。
10月27日にはセカンド・シングル「ベイビー・アイラブユー」、11月17日にはファースト・アルバム「Kido I Raku」をリリースした。
とくに「ベイビー・アイラブユー」は全国各地でヘヴィー・プレイされてロング・ヒットを記録。USEN J-POP総合チャートでも2010年9月の初登場以来22週連続チャートインの新記録を打ち立て、着うたダウンロードは70万を超える大ヒットとなった。
2011年2月6日に開催された「Billboard JAPAN Music Award 2010」でも、「ベイビー・アイラブユー」で見事「New Artist of the Year 2010」(最優秀新人賞)を獲得し注目を集めた。
2011年2月23日リリースのニュー・シングル「電話で抱きしめて」も、着うたフル・デイリー・チャートで初登場2日連続1位を記録。
2013年には『わがまま 遊turing TEE』にて遊助とコラボし、母への感謝の曲を作成した。
移転の時期と方位
TEEのYouTubeチャンネルにて、当時地図を広げて海だけ隠して、そこに石ころを投げて、その石ころがカナダのトロントに落ちたことで、カナダに行くことになった経緯が語られている。
日本からカナダのトロントの方位は、艮宮(北東)の丑ノ方。
2005年の秋より留学とのことだが、何月かまでは不明だった。
秋というと一般的には9月〜11月頃のため、その辺りで考察してみる。
それぞれの方位盤は、以下のとおり。
2005年9月節の方位盤
2005年10月節の方位盤
2005年11月節の方位盤
TEEの命式は、以下のとおり。
2005年は年盤の艮宮(北東)に、戊子 七赤金星 が巡る。
このうち「子」については、TEEは命式に戌と亥と丑を持つため、
戌亥子丑と四支並びとなる解神であるため大吉。
一方で月盤の艮宮(北東)を見てみると、
9月は、戊子 四緑木星 貴人 天徳 八節三奇(二十四節気の白露の間のみ)で吉、
10月は、己丑 三碧木星 日命殺で小凶、
11月は、庚寅 二黒土星 暗剣殺 歳徳神 貴人で、この暗剣殺は吉神で制化されると見るため用いることができ、寅も干支関係が良いため吉。
といった形で、どの月でも悪くない方位だった。
留学後すぐに現地で音楽との出会いや、世界的音楽プロデューサーとの奇跡の出会いなど、今後を暗示するような出来事があったことも見逃せない。
次に帰国時の方位を見てみると、
トロントから日本の方位は、乾宮(北西)の亥ノ方。
1年9ヶ月の滞在とのことなので、
2005年の秋の渡米時期から計算すると、2007年6月〜8月辺りの帰国だと思われる。
各月の方位盤は以下のとおり。
2007年6月の方位盤
2007年7月の方位盤
2007年8月の方位盤
2007年の乾宮(北西)は年盤に「子」が巡るため、
渡米時と同様に、TEEにとって戌亥子丑と四支並びの解神となるため大吉の方位。
渡米と帰国がいずれもこのような大吉の方位というのは、なかなかあるものではないと思う。
それぞれの月盤の乾宮(北西)を見てみると、
7月は、戊申 七赤金星 暗剣殺
8月は、己酉 六白金星 貴人 大将軍
6月はTEEにとって三刑となるため干支関係では凶だが、歳徳合と天徳の吉神が巡る。
7月は暗剣殺が巡るが、未月の亥ノ方は五つ目の三合線であるため、"凶の中にも助けあり" と見る。
8月は酉が巡るため、命式に戌と亥を持つTEEにとって酉戌亥の三支並びとなる解神で大吉。
大将軍について
大将軍は俗に言う三年塞がりと言われる方位で、特に避けるべき凶殺の一つとして挙げられる。
一般的には定位の方位の大将軍がよく言われ、2007年の大将軍は定位では酉ノ方となるが、8月は月盤に巡る酉も同様に大将軍となる。
古い文献の中には「廻座する方位は用いてはいけない」とある一方で、
「将軍還位※や凶殺を重ねなければ吉星を廻座させて用いなさい」という記述もある。
抑える方法が様々あるが、2007年の8月の場合は貴人の吉神が巡るため、ある程度制化されると見る。
※将軍還位…定位の大将軍に月盤に巡る大将軍が重なること。凶意が大きく制化できないとされる。
例えば今年2023年は同じ八将神の歳刑などとも被る。
以前方位学の講座を受けた際に、講師が数日旅行して特に何も起きなかったことを根拠にして、大将軍を迷信と考えているようだったが、そもそも年月盤は数日の旅行では作用しないものと考えられる。
将軍還位も制化法も他の凶神も一切加味せずに、一律に迷信と断じるのは早計なように思う。
現代の簡略化された九星気学などでも、そのような方位神の影響は一切考慮されていない場合が多い。
話しを帰国時の方位に戻すと、以上より2007年の6月〜9月は、いずれの月でも概ね良い方位だったと言えるのではないかと思う。
留学から帰国後の事象
その後の事象について、原則吉事象の出る四飛び周期(1・5・9年目…)を見てみると、
・1年目
クラブでお客さんを熱狂させるDJの姿に感動し、クラブ通いを通して音楽という夢を見つける。
音楽仲間が増え、路上でジャムやセッションを繰り広げ、そんな中で世界的な音楽プロデューサーと出会う。
その後、日本でミュージシャンとして挑戦していくことを決意する。
・5年目
帰国後の2010年、レコード会社各社争奪の末、ユニバーサルシグマとメジャー契約。
7月に「3度のメシより君が好き」でメジャーデビュー。
10月27日にはセカンド・シングル「ベイビー・アイラブユー」をリリース。
11月17日にはファースト・アルバム「Kido I Raku」をリリース。
「ベイビー・アイラブユー」はUSEN J-POP総合チャートで2010年9月の初登場以来22週連続チャートインの新記録を打ち立てる。
着うたダウンロードは70万を超える大ヒットとなる。
「New Artist of the Year 2010」(最優秀新人賞)を獲得し注目を集めた。
・9年目
2013年目、『わがまま 遊turing TEE』にて遊助とコラボし、母への感謝の曲を作成した。
AIとコラボし、TEE & AIとして「Let it be」を発表。
さらに2007年の帰国を1年目とすると、9年目の2011年にはベビスマでSMAPとも共演している。
この曲なんかもドコモのCMになってたから誰もが聞いたことがあるのではないかと思う。
その他にもYouTubeチャンネルでは、清水翔太や松崎しげるなど多数の有名アーティストとのコラボセッションやカバーなどがアップされている。
といった形で、この事例も吉事象の表れる周期的に一致した活躍を見せている。
実は管理人SatsはTEEと同じ大学の同じクラスの同級生だったが、全国から体育会系の推薦で入って来てる人が多いクラスの中でもTEEは広島弁で一際目立っていた。
(クラスの最初の飲み会のノリがすごくて、同じクラスの金原という奴が大きく滑った記憶がある)
大学入学が2001年で、TEEは広島から東の方位を取って上京してきていたので、2001年の3月節の方位を見てみると、この時も年盤でTEEの解神の「子」が巡る方位だった。
広島から東京の方位は、震宮(東)の甲ノ方
震宮(東)
年盤:戊子 六白金星
月盤:戊戌 八白土星 地支本命殺 月徳
上京の方位も年盤が良かったからか、大学時代にボクシングでオリンピック代表候補合宿に参加したり、日本ランク2位にまでなっていたようだった。
上京した2001年を1年目とすると、トロントへ留学した2005年は原則吉事象の出る四飛び周期(1・5・9…年目)の5年目となる。
ベイビー・アイラブユーが大ヒットした2009年〜2010年は、2001年の上京と2005年の留学の両方の四飛び周期と被る時期のため、その分吉作用も増幅されたと見ることもできる。
凶方位を犯すとその後も次々と凶方位を犯すという負のスパイラルに陥ると言われるが、逆に早いうちに吉方位を取ることができれば好循環が生まれるのかもしれない。
ただし2001年の3月節は、月盤にTEEの本命の戌が巡る地支本命殺であるため、この辺りが "ケガによるボクシングの道の断念" という形で表れた可能性がある。
年盤が大吉の子だったとは言え、震宮(東)は太歳(巳。その年の十二支)から数えて十一目(方位空亡という)で、宮としての作用が弱い一方で、
月盤の戌の地支本命殺は、建(卯。その月の十二支)の方位であったため、作用が強かった。
それでもボクシングの道を断念後、音楽に関しては何もない状態で、良い方位へ留学して、アーティストととして最優秀新人賞や著名なアーティストとのコラボなどを多数行っているところを見るに、もちろん方位の影響だけではないとは思うが、それでも方位の可能性を感じるところ。
日本から北米が東?
メルカトル図法に直線の方位線を引いてアメリカ・カナダ方面を東と見る流派もあるが、そうするとTEEが渡米した2005年は震宮(東)が歳破となるため、大凶方位へ移動したことになってしまう。
2年前に東への留学と見て記事を書いたことがあるが、その後に方位に関する古い文献を見ると
「歳破は方位での凶の最たるもので、これより悪いものはない」と書かれており、
実際のTEEの事象と全く合わない。
一方で北米の方位を艮宮(北東)と見れば、上で述べたとおり渡米も帰国も吉方位であるため説明がつく。
ハワイを経由して向かう場合は別だが(日本→ハワイ、ハワイ→北米はいずれも東となる)、TEEの事例から考えてもアメリカが東というのは誤りではないかと思われる。
メルカトル図法は球体の地球を無理矢理平面にした図法であるため、方位線は直線にならない。
以上、今回は歌手のTEEの留学方位について方位学的な視点から考察してみた。