宇宙の法則の研究と実践

最近は方位学の検証事例をアップしています。

移住の方位 失敗と成功4 移住後スノーアーティストとして地域に貢献(北海道中札内村)

移住の方位 失敗と成功3 カフェ「ニールマーレ」の退去騒動(高知県土佐市)

のつづき

 

 

 

北海道へ移住後、「スノーアーティストとして地域に貢献」(北海道中札内村

一応、移住が成功し、現地で活躍している事例も取り上げておく。

 

スノーアート(出典:中札内村観光情報)

 


北海道・中札内村へ移住した梶山智大・千裕夫妻

今回取り上げるのは、2018年に横浜から北海道の中札内村へ移住した梶山智大さん・千裕さん夫妻。

 

梶山智大さんはJR東海リニア新幹線の車両設計に関わるなどしていたが、
家族単位で人生のキャリアや子どもの将来について考えるようになる。

この先、会社員として転勤や異動は避けられず、自分の意志とは別の意思で環境が変化する中で、
「家族との時間は取れるだろうか。一緒にいられる時間が減るのは嫌だ」と考え、
自分にとって何が一番大事なのかと思った先にあったのが「家族」だったという。

キャンプが好きで毎週のように出掛けていた中で、都心に戻る際の渋滞も気になっていた。

 

幼少期に父親の転勤で数年だけ住んでいたことがある雄大な北海道の景色や環境に憧れて、都心に住みながらもよくキャンプに出掛けていた。

中でも道東の風景が大好きで、地方移住するなら「道東」と決めていた。

2017年に意を決して、妻の千裕さんに「北海道へ移住したい」と告白。

 

一方、妻の千裕さんは、当時都内のワイン輸入商社で、現地での買い付けやワイナリーを訪問し、生産者の声を消費者に届けるブランディングを担当していた。

十勝は生産者の息吹を身近に感じられるだけでなく、日常的に生の声を聞けるほど生産者との距離が近いこともあって、
インポーターとして足りないと感じていた「生産者のリアルを伝える」ことができると確信できたという。

しかも、十勝には千裕さんが学んできたチーズとワインの生産体制も整っていたため、これ以上の場所はなかった。

 


移住後、三つの事業とスノーアートで地域に貢献

タイミングよく、十勝・中札内村の地域おこし協力隊の募集があったので2人で応募し、見事に決まったことも移住を加速させた。

2018年秋に移住し、10月より中札内村の地域おこし協力隊に夫婦で着任。

肩書は「中札内村の観光振興プロデューサー」で、
ミッションは「村ではできないことをやってほしい」だったという。

 

ある時智大さんが、雪が積もる庭先で足跡がきれいに残っていたのを見て、
「これ生かせないかな」との直感から、見よう見まねで雪原に足跡で絵を描いてみると、思いのほか上手に描けた。

完成したスノーアートをドローンで撮影してYouTubeで流すと、すぐに評判となり高まり、
あっという間に「スノーアートヴィレッジ中札内」というイベントにまで発展し、
新たな肩書として「スノーアーティスト」が誕生したのだという。


毎年5月上旬に六花亭製菓から寄贈された約1000本の蝦夷山桜が一斉に咲き誇る、中札内村の桜の名所「中札内村桜六花公園」を会場に、
「FETE de SAKURA Nakasatsunai / 中札内村 桜のある休日」を開催。

中札内村や十勝の人気グルメをキッチンカーで集めたり、Jazzコンサートを開き、大人の雰囲気のなかでワインと十勝産チーズが楽しめるバーも作った。
夜には桜のライトアップも楽しめる。

人口4000人の村に5000人が訪れた。

 

FETE de SAKURA Nakasatsunai / 中札内村 桜のある休日

観光振興プロデューサーとして中札内村を盛り上げてきた経験を活かし、
中札内村の活性化と地域住民の幸福に貢献していきたいという思いから、
2020年に株式会社AOILOを設立。

 

札内川園地を運営し、ピョウタンの滝やモバイルハウス「住箱」を活用した観光客誘致や、
中札内村の特産品「中札内田舎どり」を使ったローストチキンの製造・販売、
中札内村にワインのお店「LE BLEU」をオープンし、北海道産チーズやローストチキンとのマリアージュの提案などなど、
アウトドア・フード・ワインの3つの事業を展開し、中札内村の魅力を発信している。

 

スノーアーティストとしては、週刊ヤングジャンプ集英社刊)で、2014年より好評連載中だった『ゴールデンカムイ』(野田サトル・著)が、2022年4月28日をもって完結したことを記念して、
物語の舞台である北海道(中札内村)の雪原に、登場キャラクターのアシリパと杉元を描いたスノーアートを制作。

作品を収録したWEB動画が公開されるとともに、東京の新宿駅、品川駅、北海道の札幌駅、帯広駅に巨大なアート広告も飾られることになった。

www.youtube.com

 

 

 

<参考記事>

東京から北海道中札内村へ地方移住した夫妻に注目が集まっています。 - SUMAHIRO

【集英社】 漫画「ゴールデンカムイ」連載完結記念の交通広告を掲出 - サイン&ディスプレイ業界の専門メディア SIGN NEWS SITE by総合報道

「ゴールデンカムイ」連載完結記念『THE SNOW COMIC』が公開!さっぽろ駅には巨大広告も掲出 | 札幌リスト

 


移住の時期と方位

2018年の秋に移住したとのことだが、
2018年10月3日に、中札内村の地域おこし協力隊に夫婦で着任したとの記事があったので、移住したのは2018年9月節だったと思われる。

夫婦で地域おこし協力隊に着任 中札内(2018年10月3日) | 十勝毎日新聞電子版-Tokachi Mainichi News Web

 

 

横浜から北海道・中札内村の方位は、以下のとおり。

坎宮(北)の癸ノ方

横浜から北海道・中札内村の方位

 

2018年9月の方位盤は、以下のとおり。

2018年9月節の方位盤

年盤:癸卯 五黄殺 歳徳合
月盤:丙寅 三碧木星

 


梶山智大さんの命式は、以下のとおり。

梶山智大さんの命式

 

亥子丑と命式だけで三支並びとなっているが、
年盤に巡る「卯」、月盤に巡る「寅」は、
亥子丑寅卯と五支並びとなり、梶山さんにとっての解神であるため大吉。

さらにこの年の癸ノ方は定位での歳徳合の方位でもある。

 

一方で、月盤の対冲(180度反対)の離宮に年支の丑が巡る本命的殺の方位である点は小凶。

また年盤は五黄殺だが、年盤の五黄殺の事象は早くても一周した後(13年目以降)でないと出ないと言われている。

年盤の五黄殺は無制法と言われているが、歳徳神&五黄殺で上京した小林幸子の成功事例もあるので、歳徳合の方位で移住した場合は長期的に見てどうなのか気になるところ。

 


「意志」と方位の可能性

この事例は、奥さんのそれまでのキャリア的にもこれ以上ない場所だったことや、移住を検討していた際にタイミング良く地域おこし協力隊の募集があったこと、
また現地での直感を元に新たに挑戦したスノーアートが成功するなど、様々な条件が揃ってトントン拍子で物事が進んでいることは、宇宙と調和しているサインのようで興味深い。

以前、宇宙のリズムと調和するためには「自らが意志を出すこと」が大きな鍵になるということを取り上げたが、
梶山さんも、会社員として異動や転勤が避けられない中で、自分の意志 について考え直して移住を決めたようだった。

いずれにしても、移住後に現地の特産品や魅力を生かした地域おこしと自己実現の両方がうまくいっている理想的な事例と言えるのではないかと思う。

なかなか田舎暮らしは苦労してる人が多いからか、移住に関しては失敗例の方が注目される傾向があるようだけど、こうした成功例にも着目してみればヒントになるのではないかと思う。


そしてそれが、これまでこのブログでも紹介してきた解神という大吉の方位へ移動した後の出来事となると、
なおさら移転の時期・方位との関連性や可能性を感じるところでもある。

 

地方移住については関心を持っている人も多いと思うので、
その後に影響を及ぼし得る移転の時期と方位、そしてそれらを整える得る意志のあり方について考えてみるのも一つの参考になるかもしれない。