宇宙の法則の研究と実践

最近は方位学の検証事例をアップしています。

方位学との出会いと転機7 排斥と疑義

方位学との出会いと転機6 徳川から続く系統?

のつづき

 

※この記事にはYouTube動画版があります。

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方位学を学んでいた中で、2019年に同じく方位に巡る干支を用いる方位学の講座に参加した。

そういうものなのだと思って、2、3年は旅行の際に活用していたが、
2022年から新たに縁のあった流派と出会い、前者とは干支の用い方や見るべき視点が全く異なるもので最初は戸惑いがあった。


しかし学びを進めていくうちに、歴史的背景や原書に基づく内容の深さなどから、明らかに後者の流派の方が本流であったことが分かった。


大きな違いは主に、


方位の干支の用い方
方位線の角度
海外の方位
破れの影響範囲
影響するまでの宿泊日数
根拠とする原書の有無
移転以外の方位の影響(建築・動土の考慮の有無、及びその対処法の有無)
鑑定事例集の有無
師匠の有無
流派自体の歴史の長さ
鑑定時の霊的リスクの対処法の有無


などで、
普通、簡略化されたものが世に出ているならわかるが、
方位を見るにあたって大前提となる要素がことごとく異なった。


以前から参加していた流派を「前者」とし、
2022年から新たに縁のあった流派を「後者」とすると、


前者は、どちらかと言うと四柱推命と気学を学んだ著者が、
四柱推命の日干の身旺・身弱の考え方をそのまま方位の干支に当てはめて、
身旺・身弱を調和させるために干支を用いるものだった。

しかし、それらはどうも著者が頭で考えた独自理論だったようで、
方位の原書にある干支の用い方とは異なるものだった。

 


実際は方位に干支が巡ることによって生じる多数の方位神(吉神、凶神)も存在するが、
それらについては考慮されない。


著者が検証した結果、迷信としていた方位神があったが、
そもそも前者では、年盤が3〜4日以上の宿泊で、月盤が2日以上の宿泊で影響するとし、
後者では、年盤は最低でも30日以上、月盤は最低でも15日以上で影響するとしていたため、
そもそも前者だと影響する期間の要件を満たしていないのにも関わらず、
迷信と判断してしまっているようだった。

実際は、単独ではそこまで作用しなくても、
他の凶神と被ったり、用いる時期や特定の条件によって、凶意を発揮するものがある。

 

 

 


この辺りの吉凶にはそれぞれ軽重があり、
一つの要素だけを見てそれだけで判断せずに、
多数の要素を踏まえた上で総合点で判断する。

その辺りの判断が経験値の必要なところで、
文献だけでは判断が付かないところでもある。

 


短期の旅行くらいなら影響は出ないにしても、
特に転居や、前者の講座でも取り扱っていた“玉埋め法”などの手法を取る場合、
それらの凶神の影響が出てくる危険性がある。


また、いくら前者で頑張って吉方を取ったとしても、
同時期に凶方の隣地で建築・動土があれば、
そちらの方位の影響の方が強く出てしまう可能性があるし、
周辺の地相や家相などが悪ければ、方位だけでは改善が難しい。


つまり、移動する方位以外の影響も考える必要がある。


後者の影響する日数は、一節あたり15日程度の
二十四節気」が関係している。


後者の理論を発展させた人物が、戦争で眼を焼かれたことが関係しているのか、
普通の人に見えないものが見える人で、
節入の時に大きい神様が、中入の時に小さい神様が移動するのが見えたのだという。

かつて古代人は神様がとまったところに神社を作った。
古代人は神様の御神渡り(おみわたり)が見えた。

水をかぶったり、アク抜きしたり、粉物をやめたりして、体を作ると誰でも見えるようになるらしい。

これらは重要な神事を行うにあたっての物忌(潔斎)にも通じるものがある。


何らかの天体の動きを神様として見ていたのだろうか?

 

 


前者の流派は、2019年に九星と四柱推命の基礎的な内容を各5回ずつ、
中級編として鑑定士養成講座を5回の、合計15回の講座だった。

それ以降も単発の講座はあったが、
2021年以降は、陰陽道だけでなく神道も重要だと直観し、
白川神道に関連する学びの方に集中していたこともあったので、
毎年立春前に、その年の一年を読む主旨のセミナーにのみ参加していた。


白川を学んだことにより、一般的な四柱推命が、人間世界の都合や価値観で創られたもので、本当の教えが半分隠されたものという側面があることを知ることになった。

言うなれば、本来の帝王学とは、それらとはまったく別の次元で働いている自然そのものの働きと一体化し、現実を創造できるようになる土壌を作るものと言ったところだろうか。

 

前者は儒教的で社会的規範や道徳心などが重視され
(とはいえ著者の主観がかなり入っているものだが)、
後者は道教的な自然の流れに沿って生きることが重視されるとも言えるかもしれない。

 

日本では、仏教や儒教の教えが広まっているのに対して、道教の教えがあまり知られていないと言われているが、
複雑化・多様化し、これまでの考え方では対応しきれない問題も多くなってきている現代にあっては、道教的な考え方がこれからより重要になってくるのではないかと感じる。

 

 


白川の大野氏(小野寺氏)の著書や神示の中にも
それらに言及していると思われる記述が出てくる。


以下、引用

 

「成功の秘密にアクセスできるギャラクシー・コード 」より

「神」とは何か。

自然そのものであり、「働き」のことです。

たとえば、木の根を地中に伸ばし、枝先を天に伸ばして成長させる働き。

地球に太陽の周りを、電子に原子の周りを回らせる働き。

もっと究極的な姿でいえば、もともとは、
台風の渦のように右回りと左回りのエネルギーを組み合わせたときに
物事が生まれる力。

創造の力、根源の力を「神」と呼びました。

私たちの周りには数え切れないほどの神がいますが、それぞれの神に、
水の働きや風の働きなど、独自の法則をもった働きがあります。

そして神々の名前は、その法則に合わせてつけられているのです。


「大日月地神示 後巻 十四」より

神々と申しても人が作りた人神でないぞ。靈人らでないぞ。

他の星人でないぞ。化け物でないぞ。偶像ではないのぞ。

自然森羅万象一切であるぞ。日月地星であるのぞ。

 

 


それで今年2023年にも、前者の一年を読む主旨のセミナーが行われる時期だったが、
2022年に後者の流派と縁があって、あまりに前者の流派と方位の前提が異なったため、
今年は参加すべきか非常に迷った。


一つ気がかりだったのは、前者の講座生で、
前者ではその人にとって吉とされていた方位が、実は後者では大凶となるものがあり、
事例集の中で実際に命を落としているものがあったことだった。

それを知っておきながら何も言わないのは、人としてどうなんだろうと思い、
気乗りはしなかったが、やんわり近況でも聞ければと思って、
今年も前者のセミナーに申し込んでみることにした。

 

 

すると、前者の著者本人から、しばらく話してないから近況報告も兼ねて
一度ZOOMで話さないかと誘いがあった。

向こう一週間毎日の日付で、◯◯時以降という形で指定してきていて、
セミナー前にどうしても話したいことは伝わってきた。


自分はブログに白川の祓い・鎮魂イベントに参加したことをきっかけに、
新たな方位の叡智と出会ったことについて、ブログやYouTubeに載せていたので、
それを察知してセミナー前にさぐりを入れにきたのだと直感した。


以前にも、自分がブログに神社参拝ツアーに参加したことについて書いたことがあったが、
それを見て商機と考えたのかはわからないが、
同じく自分がブログに書いていた、方位に関係の深い神社への参拝ツアーなどを主催していた。
他に講座生と思われる人で、記事をパクられたと言っている人がいたようだった。


何か不穏な雰囲気を感じたため、2人きりのZOOMを避けるべく、
当時の他の同期の講座生ともしばらく会っていなかったこともあったので、
声を掛けて久々に皆で集まるZOOM会にすることになった。


ZOOM会が始まると、序盤から著者が、皆がいるにも関わらず、
自分に対して身に覚えのない個人的な批判や、
自分が取り組んでいる白川神道の学びについての批判をしてきた。

 

白川に伝わる「とほかみえみため」という言葉についても、
元々「とほかみえ【ひ】ため」だったものを一文字変えて、
力を無くさせてるんじゃ無いかとケチをつけてきた。


ちなみに「とほかみえみため」か「とほかみえひため」かについては、
以前白川のグループで取り上げられた記事があり、
徹底した実証実験の結果、
アナログにおける実験祭祀学でも、デジタル信号による発信でも、
「えみため」の方が圧倒的な力を発揮するとされていた。
(白川のグループは、大学機関の脳波実験等により言語を研究している研究グループでもある)


<参考>
とほかみ「えみため」か「えひため」か? -  eclair -

 

以前「邪と魔と意志エネルギー」の記事でも触れたが、ロゴストロンもそうだが、
「邪」や「魔」が入っていると、白川のお祓いや御修行について悪く言う傾向があるようだった。

 


さらに新たに縁のあった流派についても、明らかに事実とは異なる、
他流派を貶めるための嘘だとわかる話をして批判をしてきた。

しかし、それらは話の内容から、明らかに他流派を貶めるための嘘だったり、
原書を読みもしないで言っていることがわかる内容だった。


著者は以前から、ブログや講義内で他の気学の流派を悪く言ったり、批判をしていることが多かったので、
おそらく今回も、自分の講座を受けた講座生が他の流派を学びだしたことが気にいらなくて、
わざわざ呼び出して、怒りの感情に任せた個人口撃を仕掛けてきたものと思われる。


最後には「納得いっていないなら他の道を行くのが自然」と言われ、
破門を告げられるような形となった。

元々ただ講義を受けたことがあるだけで、入門したつもりもなかったが、
自分の意に沿わない者を排除しようとするのは、健全なあり方ではない、
カルト宗教と同じではないだろうか?


自分としては、著者と違って、流派がどうとかはどうでも良い話で、
それぞれ方位の判断に差があるので、純粋に何が正しいのかが気になるところだった。

 

この数年間、前者の理論で自分自身で方位を取るほか、著名人の検証などをしてきたが、
特に著名人の移動と、その後の事象の影響の相関性を認めることができない事例が多数あるなど、著者の理論だけでは腑に落ちない部分が多々あった。

新たな方位の叡智と出会ってから、著名人の移転後の事象など様々なことが読み解けたので、現代になって、移動の履歴が詳細にわかる事例も増えてきた中で、やや修正点はありそうなものの、個人的には後者の理論の信憑性は高そうだった。


一例を挙げると、アメリカを東と見る前者の理論では、
大谷翔平が渡米した2018年2月1日の渡米の方位は「歳破」となり、
ほかの吉神も被っておらず、
歳破は前者でも最も凶方位としていたことと全く事象が合わない。


また、ソフトバンクグループの代表の孫正義が、1974年2月に渡米した方位も、
アメリカを東と見る前者の理論では、節入前でも後でも、
年盤月盤共に、申か酉の金気が巡っており、
身弱の日干乙木の孫正義にとって、忌神の金気の巡る凶方位となるため、
実際の事象と合わない。

孫正義は、渡米から4、5年の間に、
自動翻訳機の売り込みで1億円の元手を作り、
インベーダーゲームの輸入・販売などを手掛け、
これがソフトバンクを創業する足がかりとなった。

前者の理論では、これらの事象について説明が付かない。


しかし、大谷翔平も、孫正義も、後者の理論でアメリカを北東と見れば、
歳徳神や解神等の、後者の理論で大吉の方位となるため、説明がつく。

 


自分自身では、前者の流派を学ぶ以前から、方位の実践をする中で、
それまでとは生活がガラッと変わり、それまで求めていたような自由度の高い生活になったり、
新たな仕事や縁、学びに恵まれ、自分の使命を生きられるようになったのを実感していたため、そこから変わらずといった感じだったが、
結果的に、前者で学んで以降に取っていた方位は、後者の理論でも吉方位だった。

しかし、前者で大凶とされていた方位は、後者では大吉で、
実際に過去の方位の履歴を検証してみると、良い事象として表れていた。

また、数年前に、年盤で三大凶殺の方位を10泊程度取ったが、
前者では4泊で作用が出るとされていたのに、全く事象が出なかった。


そのため、以前から前者の理論自体にどこか誤りがあるのではないかと感じていた。


前者の講座で、著者自身を鑑定させられる時間があったが、
著者が吉方位として好んで用いていたと思われる要素が、
後者の吉方位とかぶっているものがあり、
その後に起きた吉事象を、前者の吉方位の効果と誤認した可能性がある。


しかし、こちらで前者の理論で鑑定をする中で、自分以外の人にも検証してもらってみた際には、イマイチ再現性を感じなかった。

(そもそも原書にある凶殺も十分に把握していない中で、正確な判断は難しいのではないかと思う。)

 


前者の著者は、普段、依頼者から鑑定依頼を受けて鑑定を行っているが、
自分も鑑定してみて感じることは、
鑑定した際には、話した内容に納得してもらえたかはわかっても、
鑑定した後に後追いなどできないことの方が多いため、
示した方位が本当に吉方位で、吉作用が出たかなどわからないことがほとんどかと思う。

リピーターとして依頼を受けたとしても、前回取った方位とその後の状況など詳細なフィードバックを貰わない限り、把握することは難しい。


本当に客観的な検証をするならば、
鑑定料を貰って鑑定している依頼者からの主観を通した事例より、
プラシーボ効果等の可能性を排した、
数年単位の長期のスパンで実際の移動履歴が客観的に把握可能な、
著名人などの事例を見る必要がある。


また以前、前者の著者は「開運した人は鑑定に来なくなる傾向がある」と話していたことがあったが、
普通に考えれば、来なくなった人の実際の状況などわからないので、
「来なくなった人=開運している」と考えていること自体が、
著者が自らの理論の正しさを信じたい期待から来る憶測ではないかと感じた。

 

実際のところ、同期の講座生にあっては「あまり効果を感じない」と言っていたのを最後に見かけなくなった人もいて、他にも効果を感じていない人はいるようだった。

効果が無いようなことを言った人には「◯◯だったということは無いか」というような、
相手の認識に誤りが無かったかを確認するなどして、
効果があったことにする方向へ相手を説得するようなやりとりを目撃したこともあった。

 


実際にそうした状況を目の当たりにしていた立場からすると、
著者の著書の内容紹介に「大開運します」という記述や、
著者のブログに掲載されている感想で、著者や著者の理論を絶賛する内容を見るに、
非常に違和感を感じ「自分自身で書いているのでは無いか?」と感じた。
(他では探しても見当たらないのに、著者のサイトにだけ絶賛の声が寄せられている)


自分は、自分の興味を通して何か人の役に立てばいいなという考えで学んでいたが、
著者の言うことを真に受けて、何らかの効果を期待して、安くないお金を払って、
まして年数回、時間とお金を掛けて宿泊を伴う旅行をしているにも関わらず、
特に効果も無い人がいるならばかわいそうに思う。

 

ちなみに自分は、著者がまとめた九星や五行の象意についての資料は参考にしつつも、
方位の理論については話半分で、もっと本質的な部分に触れる、
本来の帝王学としての公への意志の発動を主旨として鑑定を行っていたので、
著者から学んだ鑑定法をそのまま採用していたというわけではない。


また、ある逸話で、詐欺師のメンターが、自分の言う通りしたら悟りが得られると言って、弟子がその通りにしたら実際に悟れたという話があったが、
実際に自分が前者の方位理論で、自分の五行を調和させる方位を取ったところ、
直後に白川の祭祀で、白川に伝わる天津神に至る階梯である神々の体系において、
イムリーに五行の次の神々が顕現する主旨の祭祀に参加することになったという
シンクロニシティもあった。


このことから考えるに、
著者の方位の理論は、一般的な九星気学と同様に、それを信じて行ってきた人間の想念や星に込めた意味合いを拾うことによる影響で、つまり想念や霊の階層を利用するもの、もしくはフラシーボ効果やRAS(脳幹網様体賦活系)の類いなのでは無いだろうか?


そのため、それらの効果は長期に及ぶものではなく表面的なもので、
(後者の理論では、九星はあくまで表面的な象意を表すもので、吉凶は干支にあるとされている)
また個人の思い込みの強さや、その人自身の ”思考を現実化する力” にも影響されるのかもしれない。


それと関係してか、前者の理論では、栄養ドリンク的に年数回、
著者の提示する方位を取り続ける必要があった。
(ちなみに年度分3万円台、日取りも選ぶとさらに+3万円と、相場と比べてもかなり高価なものだった)


それらは、天体の運動法則や気の流れという、実際に存在するもの、
ギャラクシー・コードや神示で言われているような本来の神としての階層とは異なるものなのでは無いだろうか。


そのため、例えば「破れ」という凶殺の影響範囲を見ても、
その年や月の十二支の対冲の影響のはずなのに、
四正(東西南北)を30度、四隈(南東・南西・北東・北西)を60度といった形で、
時期によって影響範囲が異なるのも、天体の運行から考えると不自然で、
理に適っていない。


後者では、その年や月の十二支(これを建という)の180度反対の十二支を中心として、45度の範囲を「破れ」の影響範囲とする。


想念とは異なる実際の天体の運動や気の流れによるものならば、
前者と異なり本人が意識しなくても影響を与えるものと思われる。
 
(そもそも前者で使っていた緑の暦本自体に「破れは建の三倍」と記述されている。持ってる人はP8を参照してほしい。毎年の盤自体も二十四方位で描かれており、それぞれ定位のもののみだが方位神も配されている)


数年関わって、前者の効果があったという人に直接会ったことがなかったので、
そのZOOM会で他の講座生の近況を聞ければと思ったが、
著者がそれをさせないようにか、自分の話にすり替えられたりして話を逸らされてしまい、結局聞くことができなかった。

講座生に個別に数人に聞こうと思ったがほとんど返信がなく聞くことができなかった。


一人、方位を取った後に結婚できたという女性がいたが、
農家に嫁いだ人で、農家は一般的に嫁不足が深刻と聞くので、
普通に考えれば方位を取った結果とは考え難い。

結婚は九星だけで見て方位を取った場合に、結婚はできるが、
その後にうまくいくかや子どもが吉星を持って生まれるかなどは、
やはり方位の干支が重要と言われている。

 


こういう分野に集まってる人は、他の分野より他者との交流を好まない傾向がある気がするが、何でもそうだと思うが、何らか孤立している状況だと良いカモにされやすいように思う。

逆に、例えば仮に悪意を持って支配を企てるような立場からすれば、
横のつながりを持って協力されることが一番都合が悪い。

個人的には結構何にしても横断的な動きをすることが多いので特に思うが、
情報源にしても、経済面にしても、依存的な関係にいる人が多いように感じる。

情報源が少ないと物事の判断ができないので、
自立した上で個々が正常な判断力を身につける必要がある。

色んな人間関係から補う要素も大きいと思うので、
方位学を健全に発展させていくためには、
なるべく自立した人同士で検証会など情報交換していくのがいいと思う。


講座生は40万とか講座料を払って学んでいて、自身の結婚の日取りまで決めてもらったり
天皇家の結婚の日取りの選定法などを知っていた身からすると、それらとは異なる、著者が考えた我流に見えた。)
自分自身で他者の鑑定もやっている人もいるので、
そこが著者がネットワークビジネス化を画策した結果だと思うが、
利害関係者になってしまっては客観的な検証は難しい。

 

著者はそれで高額な講座や鑑定をしている利害関係者の張本人なので、それを手放したくないのかもしれないが、講座生からの疑義を抹消しようとするのは、到底健全なあり方とは言えず、指導者や教義へ盲従することを求めるカルト宗教と同じなように思う。


そもそも、自分が新しい方位の叡智に出会ったのは、
2022年の立春前に行われた、前者の一年を読む主旨のセミナーでの出来事がきっかけだったため、
てっきり自分は、発見した新しい叡智を皆で検証し、理論をよりブラッシュアップしていくフェーズなのかと思っていたが、
やはりここまで方位の前提が異なると相容れないものがあるらしい。


著者は公開しているブログで具体的な方位の鑑定事例などは出しておらず、
根拠は、著者の主観的な判断で占められる。

著者は利害関係の当事者でもあるため、それが本当なのか嘘なのか、
もしくは誤認したのか、客観的に判断がつかない。


少し著名人で検証すれば、腑に落ちないところが多々出てくるものだと思うが、
方位学に限らないが、見えない世界に関しては主観的に言われることが多く
(反証不可能なものも多く)、
それが正しい前提で、支持や信仰がされ、
客観的な検証などがあまり行われない傾向がある。


白黒付けない日本人の特性なのか、それは良い面でもある一方で、
どうも風水の世界でも、海外では特有の成果主義から、
効果が無いものはすぐに淘汰される傾向にあるのに、
日本では流派として残ってしまう傾向があるらしい。


その後、自分が感じたような疑義を持つ人間を排除するためになのか、
前者の著者の講座やセミナーには新たに参加条件が設けられていた。

自分の講座生からの疑義を踏まえて理論を見直す考えはないようだった。


著者は集客に力を入れており、その分、人が集まってくる一方で、
肝心の方位理論が不完全だからか、信用できる好評もほとんど聞かない。

 

著書のAmazonレビューも、本人がサクラをお願いしたことを認める発言があり、
他にも調べたら、質問サイトで第三者のフリをして書き込んでいるという噂も立っていた。
掲載されているお客様の声も、著者のブログ同様長文で不自然で、自作では無いかと感じる。

 

講座生からの疑義が出ているのにも関わらず、
セミナーで「全国の気学の猛者たちに揉まれて、何周もして、ほぼほぼ理論が固まってきた」というような、自らの理論の信憑性を持たせるような話をしていたが、
実態を知らないとそうなのだと思うかもしれないが、
著者以外で同じ方位の取り方をしている猛者らしき人物は見当たらない。

思い返せば、元営業マンのセールストークで、本当なのか怪しい話が結構ある。


著者は講座内で仁義について説いていたが、
もしこのような人を欺くような行為を行っているのであれば、
それこそ仁義に反することではないだろうか。


ちなみに、中国の古典『老子』の中に、
「大道廃れて仁義あり」という言葉がある。

「大道」とは、自然の法則や真理のことであり、
「仁義」とは、人々が互いに尊重し合う道徳的な規範のこと。

老子は、自然の法則に従って生きれば、
人々は争うことなく、平和に暮らせると考えた。

しかし、人々が自然の法則に背き、争うようになったときには、
仁義を説いて人々を導く必要があると主張している。


それでは、仁義の前にある大道とは何なのか。


それらは、四季に基づく暦とともにあった昔の日本人の暮らしや、
原書に基づく陰陽道古神道などの中にヒントがあるのではないだろうか?

 

仁義も、本来は人々が助け合うための道徳的な規範のはずが、
現代では、その仁義すら廃れて、政治家や経営者、一部の宗教団体など
特定の人間にとって都合の良いものになってしまっている部分がある。


見えない世界に興味を持ち出した最初の頃に、
参考にしていたある能力者が言っていたのは、
能力者系を判断するにあたっての最低条件として、
「商売として専業でやっていないこと」が挙げられていた。

それが正しいかはともかくとして、
やはりそれだけでやっていくことになると利益を考えないといけなくなるため、
利益が出るように、自分に有利なように考えがちになって、目的が変わってしまう、
正確な判断ができなくなるということなのだろう。


方位についても、原書の存在すら知られていない中で、
それらの内容は想像以上に複雑なことから、
出回っているのは、商業化を意図して簡略化されたものや、創作されたものも多い。

 

ある風水学の本を出している人物が言っていたことだが、
詳しい内容で本を出そうとしても、それだと売れないので
出すことができないという。


方位に限らず、私たちが普段目にする情報は、
ほとんど商業的な意図が絡んでいるという特性上、
真実や実態とはズレが生じているものが多いことに留意する必要がある。


単なる性格占いくらいならそれでもいいかもしれないが、
方位だと一般的に知られていない凶殺も多いので、直接的な弊害が出てくる。

 

これまでの内容からまとめると、

前者の著者の理論自体は、講座で学ぶ九星の事象や、本来の帝王学ではない四柱推命の道徳的な面は、占いに限らず一般的な社会通念になっている部分でもあるため別にして、
提示している吉方位に関しては、原書など本流の干支の用い方を学んでいない著者の創作であるため、
開運効果は無いか、あってもフラシーボ効果程度、または一般的な九星気学と同様にパッと出る象意のみで、
元々ある後者の理論での吉方位とたまたま被った場合には、開運する人が一部出るものの、それ以外は効果が思わしくないのが実態で、
むしろ習っていない凶殺を転居等で犯して、表面化していない方災を受けている事例もある可能性がある。


実際の口コミもあまり無く、具体的な事例もあまり上げられず、
著者はそれに苦慮して、自身で口コミの捏造や他流派の攻撃、
講座生からの疑義の抹消などを行うまでに至っているのではないか?


端的に言えば、見えない世界にありがちな誤誘導と言って良いと思う。


何を信じるかは個人の自由かもしれないが、
真に受けると、時間とお金と労力を取られる上に、
本当の吉方位を一生取れなくなる可能性がある。


著書もその内容で出版していて、それを前提に鑑定や講座もやってきてしまっているので、なかなか後戻りできないのはしょうがないことなのかもしれないが、
著者は高額な鑑定が売れれば良いのかもしれないが、
それによって困ることになる人が出てくるのは、鑑定や講座を受けた方である。

講座を受けた人がその内容でさらに他人を鑑定すれば、2次的、3次的な被害も予想される。


まともに学んでもいない原書を迷信と言い切り、
こうした講座生からの疑義を抹消してまで、
自己利益を優先しようとする態度には憤りを感じる。


土御門家に関係する人物が、江戸末期頃に残した文献の中で、
方位や宅相は、一家の行く末、人の富貴、 貧富、寿命の長短に係わる根本であって、
小さな事ではないということ、

そして、当時も占者として生計を立てている者の中に、人に間違った方位を示したり、勉強不足にも関わらず一家に頷かせてあちこちで代価を貪っている者がいて、
終には一家が不幸になった事もあったとし、
そうした者たちへの強い戒めの言葉が書かれている。


改めて、間違った方向へ積み上げてしまうことの危険性や十分な検証の必要性を感じた。

 

 

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