宇宙の法則の研究と実践

最近は方位学の検証事例をアップしています。

同盤月に方位を取れる人

※この記事にはYouTube動画版があります。

 

 

 


春は引っ越しシーズンということで、進学や就職、転勤などを機に大きく移転する人も多い。

引っ越しは特に方位の影響を強く受けるとされている。

 

特に今年の3月は、卯年の卯月という形で、同じ十二支が並ぶ。
これを同盤月と言うが、移転する場合には注意が必要な時期となる。

2023年3月の年月盤

 

同盤月は、普通星の人は方位を取ってはいけない時期で、
特殊星の人のみが方位を取れる時期とされている。

 

特殊星とは、自己の持つ九星や干支の中に、同じ九星や同じ地支がある人。

もしくは、自己が持つ干支で、三合会局が成立している人(またはその中の二支を年月に持つ人)のことを言う。

普通星はそれ以外の人。

 

ただ、特殊星が方位を取れると言っても、どの九星や干支が巡っているかにもよるので、個別の判断が必要になってくる。

 

同盤の場合には、年月盤で同じ九星や干支が巡ることになるが、
同じものが巡る場合には、裏の星も見る必要がある。

九星や干支には、それぞれ定位の方位があり(定位=元の実家のようなもの)、その対冲の九星や干支が裏の星となる。

九星と干支の定位

例えば、年月盤で「一白水星」が巡る方位ならば、対冲の「九紫火星」との関係も見る必要があるし、
年月盤で「午」が巡る方位ならば、対冲の「子」との関係も見る必要がある。


同盤の場合は方位の作用が強いため、
普通星の人にはオススメできないということなのだろう。

逆に特殊星で条件が合えば、大きい効果が得られるとされる。

 

今月の転居の場合、

 

年盤では

乾宮(北西)は五黄殺、

巽宮(南東)は暗剣殺

兌宮(西)は歳破、

 

月盤では、

震宮(東)は五黄殺、

兌宮(西)は月破と暗剣殺

 

特に兌宮(西)への移動は凶殺が重なっており、
凶意が大きいため絶対に犯してはいけない方位と言える。

 

先日も3月7日から西へのツアーで、日盤の凶方位も重なった日からの移動先で転落事故を起こして、亡くなられた方がいた。

 

<参考>

石見銀山での事故 - 宇宙の法則の研究と実践

 

また歳破と暗剣殺が重なった別の例としては、
伯家神道・白川家の研究者で、白川学館でも講演を行ったことがある、皇學館大学準教授の故山口剛史が、2014年9月にロンドンへ赴任した方位(坎宮・北)も、年盤と月盤で破れと暗剣殺が重なる方位だった。

日本からロンドンの方位

2014年9月の年月盤

山口氏は、ロンドン赴任から4ヶ月目の12月に現地で急病になり、肺炎を併発して逝去されたという。
(4、7、10ヶ月目は方位の凶事象が出る時期)

 

<参考>

追悼 山口剛史氏 - Facebook

 

(黒川 柚月さんという方のFacebookページだが、見覚えあると思ったら日月神示岡本天明伝の著者の方だった。)

 

 

 

この辺りまでは一般的な九星気学でも判断できるところだが、
これらに加えて、

自己の生まれ年の十二支が巡る方位を「本命殺」

本命殺が巡る宮と180度反対の宮を「本命的殺」

これらもそれぞれ凶殺となる。

 

※生まれ年は、立春前の場合は前年の干支で見るため注意
(今年の立春前の場合は、寅年生まれとなる)

 

さらに、十二支はそれぞれ定位があるため、その定位の宮と180度反対の宮に十二支が巡る場合は、「定位対冲」という凶殺になる。
(2023年3月の場合は、巽宮の「亥」、乾宮の「辰」がそれぞれ定位対冲)

 

本命殺、本命的殺、定位対冲は、一般的には九星で判断するものが知られているが、上で挙げた十二支で見るものの方が凶意が大きいので注意が必要となる。

 

まとめると、

 

・乾宮(北西)
年盤:五黄殺、地支定位対冲
月盤:地支定位対冲

 

・兌宮(西)
年盤:歳破
月盤:月破、暗剣殺

 

・震宮(東)
月盤:五黄殺

 

・巽宮(南東)
年盤:暗剣殺、地支定位対冲
月盤:地支定位対冲、九星定位対冲

 

・坎宮(北)
年盤:九星定位対冲
月盤:小児殺、天金神


以上より、2023年3月に使えるのは、
離宮(南)、艮宮(北東)、坤宮(南西)辺りで、
特殊星の人の一部が用いることができる。

 

 

具体的にどういう人が用いられるかを見ていく。

 

例として離宮(南)を見ると、

年盤:丁未 八白土星
月盤:己未 二黒土星

が巡る。

 

九星では、基本的には事象を表し吉凶は無いとされるが、一般的な九星気学のように、本命星(生まれ年の九星)と相生か比和の九星であれば、より望ましいと見る。

(財運をとる場合には、相生や比和に関わらず、本命星によっては一白、六白、八白を取る場合もある。)


そうすると、離宮(南)の、年盤:八白土星、月盤:二黒土星との関係で、
比和(同一の五行)である五黄土星

相生である九紫火星(火生土)、六白金星、七赤金星(土生金)
の人が望ましい。

 

十二支では、

未と三合木局の関係となる「亥」と「卯」、

支合の関係となる「午」、

さらに、廻座の未、定位の午と方局となる「巳」

このあたりが特に吉となる。

 

「戌」と「辰」も、特に未との吉凶関係が無いため用いることができる。

 

廻座の未との関係で「丑」は対冲、「子」は支害のため小凶。

※ただし事例の中には、九星が吉ならば対冲や害でも用いて効果を挙げているものがあった。

 

絶対に用いてはいけないのは、

本命殺となる「未」、本命的殺となる「申」を自己の年干支に持つ人。

月干支に持つ場合も、月命殺、月命的殺となるため、なるべくなら用いない方が良い。

 

また、未は、丑と戌と併せると「三刑」という関係になるため、
自己の持つ干支に「丑」と「戌」がある場合も凶となる。

 

方位に巡る干支を用いる流派の中には、四柱推命の身旺・身弱を調整することを最優先し、こうした干支の吉凶を十分に押さえていないものがある。

特に転居で方位を犯すと影響も大きいため注意が必要。

 

方位の理論については様々なものが溢れているが、提唱者の独自の主観のみに基づくものではなく、原書など先人の教えに基づくものであるか、十分に検証されたものであるかは重要な要素となる。

 

これらの九星と十二支から判断すると、

2023年3月の離宮(南)は、

 

本命亥、五黄土星 月命亥、五黄土星の人★
本命巳、五黄土星 月命巳、五黄土星の人★

 

本命戌、九紫火星 月命戌、九紫火星の人
本命辰、九紫火星 月命辰、九紫火星の人

 

本命戌、六白金星 月命戌、六白金星の人
本命辰、六白金星 月命辰、六白金星の人

 

本命卯、七赤金星 月命卯、七赤金星の人★
本命午、七赤金星 月命午、七赤金星の人★

 

本命亥、五黄土星 月命卯、七赤金星の人
本命卯、七赤金星 月命亥、五黄土星の人

 

本命酉、七赤金星 月命巳、五黄土星の人★

 

辺りが方位の効果を得られる人で、

特に★が大きく方位の効果を得られる人ということになる。

 

ただし、離宮の午ノ方は、
今年の卯から数えて、卯・辰・巳・午と四つ目になるが、
四つ目の十二支の方位は、用いる人の方災によっては、過去のアクが出てくると言われている。

 

まだまだ個別に見るべき視点はあるものの、さらに複雑になってくるため、今回は主要な部分の説明のみに留めた。

 

去年の8月節の九星同盤月もそうだったが、
今月は転居シーズンが重なり、知らずに凶方位を犯して後々凶作用が出る人が多く出ることが予想される。

 

移転の際には十分にご注意を。