元ビートルズのジョン・レノンの殺害について、命式を見たら運命学的にとても分かりやすい形だったので、一つの事例として取り上げたいと思います。
生時は18:30であることが判明しています。
自分自身を表す日主は乙木。
生月は、秋月の土用に入ったばかりで金気の強い月の生まれですが、
さらに金気の旺支である酉が、日支、時支に重ねてあります。
ジョン・レノンは、1980年12月8日にマーク・チャップマンに殺害されました。
1980年の干支は庚申で、庚も申も金気であり、60干支の中では最も金気が強い干支であるとも言えます。
また、ジョン・レノン自身も、この年の6月に大運が切り替わり、庚金の運気に入っています。
さらに、ジョン・レノンの場合、元々命式に酉と戌があるため、1980年のように申が来ると、秋(8月〜10月)の十二支である申酉戌が揃うことになります。
これらが揃うと団結して金気が著しく強まります。
(詳しくは割愛しますが、さらにこのタイミングでそれまで成立していた社会的成功の要件も不成立となりました。)
それだけ金気のパワーが高まった状態で、年運、大運ともに天干に庚金が巡ってくるわけですから、それが事象として何らかの形で顕在化することは明らかです。
庚金がどのような作用として表れてくるかは、その五行が本人にとって調和的な方向か、それとも不調和の方向かによって変わってきます。
ジョン・レノンの場合は日主が乙木であるため、自分自身の五行は「木」ということになります。
この「木」が強いかどうかを見てみると、木を支える十二支は、年支の辰にわずかにあるのみで、前述のとおり木気を剋す金気の強い命式のため(金は木を剋す)、
ジョンレノンの日主の乙木は、弱いとみることができます。
これを、ジョン・レノンは「身弱」であると表現します。
(逆に強い場合は「身旺」と言います。)
(身旺か身弱か自体には吉凶はありません。)
運気に巡る五行が、喜象(喜ばしい現象)として表れるか、忌象(忌まわしい現象)として表れるかは、その巡ってくる五行によって、日主の五行が強まれば調和、逆に弱まれば不調和と判断できます。
身弱の乙木であるジョン・レノンにとっては、
調和するのは、木を強める「水」、「木」
不調和なのは、木を弱める「火」、「土」、「金」
ということになります。
(ただし「火」については逆に強めてくれる例外あり)
よって、ジョン・レノンにとって強い金気が巡ることは、何らかの忌象として表れると判断することができます。
庚金は金の陽で、物で例えると鉄鋼であることから、鉄の斧や兵器などを表します。
一方で乙木は草花。
弱い乙木に、強い庚金が巡るということは、
か細い草花が、巨大な鉄の斧で斬りつけられるようなイメージです。
ジョン・レノンの場合は、それが「4発の銃撃による殺害」という形で表れました。
五行の調和は健康面を見る指標であると言われますが、このように単なる健康面の枠を超えて、一見すると外発的な事件や事故も、本人の運勢として表れているということがよくわかる事例ではないかと思います。
(実際はこのようにわかりやすい事例ばかりではなく、複雑な要素が絡んできます)
(ジョン・レノンの生前の偉大な功績は輝かしいものがあり、それについても命式的に説明ができますが、今回はわかりやすい部分にクローズアップするため割愛しました。)
そして重要なことは、おそらくほとんどの人が、このような運気の流れと現実で起こることの因果関係を正しく知らないということです。
ましてそれらに対する向き合い方、解決策まで知る人は少ないと思います。
例えば実際に誰かにひどい目に遭わされた場合には、
大抵は相手に憤ったり、再発しないような世の中にしたいと願ったり、
時にはそのために何か具体的な行動を起こすこともあるかもしれません。
世の中を見渡せば、そのような動機による活動はたくさんあると思います。
しかし、身の回りに起こることは自分自身の魂の記憶に原因があるとするならば、
外側に原因を求めたり、変えようとすることは根本的な解決にならない可能性があります。
解決しないだけならまだしも、輪廻転生の巡りの中で、それを前世、前前世、前前前世から同じことを延々と繰り返している可能性すらあります(前前前世から誰かを探しはじめてる場合ではないのです)。
私はそうした根本の部分にアプローチし、魂の記憶を修正し、因縁因果を解消することを目的として、開運方位鑑定を行っています。
一人一人が自分自身の魂と向き合うことが、社会全体がより良くなっていくことにもつながると思います。
ご縁のある方の開運方位鑑定のご依頼をお待ちしています。